ネットでたまに見かける、新川崎駅移転だの廃止だのの荒唐無稽な議論を一蹴する

よく、ネットのマンション系掲示板で、新川崎駅が廃止されるだとか、鶴見寄りに移転されるだとかいう指摘が出ることがある。確かに、かなり昔には川崎市も絡んで、移転の構想があった時期もある。

だが、バブル崩壊などの曲折を経て、現在では、鉄道車両の操車場だったエリアの跡地利用は、住宅なり商業施設なり研究開発施設なりで確定してしまっている。

もちろん、まだ線路敷地自体は多めにあるから、駅を作ろうと思えば作れないわけではない場所もあるようにみえる。


だが、もはや新川崎の駅の廃止や移動は絶対にないと断言できる理由がある。それは以下の通り。


・川崎市が現在の駅位置での存続を前提に設備投資(駅前交通広場、駐輪場、ペデストリアンデッキ)をしていることもあり、駅の移転に反対することは必定。駅の移転費用の分担に応じないことはもちろん、JRが独力で移転しようとしても、駅前広場等の設備投資を拒否されれば、JRも強行することは事実上不可能。

・いや、そもそも駅の移転にかかる経費をJRだけで出して、地元の反対を押し切って駅を作ろうとすること自体が、よほどの新規需要が見込まれない限りありえない。結果的に劇的な乗客転移のあった武蔵小杉ですら、ほとんど川崎市がお金を出して整備した請願駅であるのに、新川崎をJRが率先して移転するなど論外。

・あるいは、移転ではなく新川崎を廃止にだけして、鹿島田駅利用で代替させるという案を唱える人がいるが、現実にはあり得ない。新川崎の乗降客数は、鹿島田の1.5倍。1駅にしたら2.5倍のキャパになる。現在、南武線は朝2~3分おきでも激混みなのに、横須賀線利用客が純増したら、輸送能力から言って限界を超えてしまう。絶対にあり得ない。


もはやこのエリアは、2駅なくしてはあり得ないくらいの発展は遂げているのである。